大雨のニュースを見るたびに、「国立市では結局どこへ行けばいいんだろう」と思う方は多いと思います。場所の名前だけ知っていても、災害の種類や開設の状況まで頭に入っていないと、いざというときに動けないことがあります。
地域情報メディア『くにたちクリップ』のエリア担当ライター、たいがです。平日は谷保駅・国立駅まわりをよく通っています。
この記事では、避難所と避難場所の区分の違い、災害の種類ごとの考え方、国立市で先に見ておきたい公式情報の場所を順にまとめます。
避難所と避難場所は役割が違う
まず押さえておきたいのは、「避難所」と「避難場所」は同じように見えて、国立市の防災マップ上では役割が分かれているという点です。
- 指定避難所
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避難した人が一定期間生活することを想定した施設。国立市では市立小中学校などが指定されています。
- 指定緊急避難場所(広域避難場所)
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まず命を守るために身を寄せる場所。国立市では一橋大学構内など6か所が指定されています。
- 一時集合場所
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地域でいったん集まる近所の公園や広場など。避難の出発点として使う場所です。
この三つは、国立市の防災マップで記号や名称が分けて記載されています。自宅まわりでどう配置されているかを見るだけでも、「とりあえずどこへ動くか」が少し描きやすくなります。
地震と水害で向かう場所が変わる理由
意外と知られていないのですが、地震と大雨では、同じ施設でも向かうべき場所の考え方が変わってきます。国立市の防災マップでは、災害の種類ごとに対応する避難場所が示されています。
国立市の南部は多摩川に近く、洪水の浸水想定が3メートルから5メートル以上になるエリアもあります。地震のときに向かう学校と、大雨のときに安全とされる場所が一致するとは限りません。
地震では揺れや火災から離れることが優先され、洪水では高くて浸水しない場所かどうかがカギになる。災害の種類をひとつのくくりで考えていると、いざというときに迷いが出やすいので、先に分けて覚えておくと楽です。
国立市で先に確認しておきたい三つの情報源
避難先を考えるとき、「どこで調べるか」が最初の迷いになりやすいです。以下の三つは、国立市の公式情報をもとに、平時から使いやすいと感じているサービスです。それぞれ役割が少し違うので、セットで使うと情報がつながりやすくなります。
| 名称 | 特徴・用途 | 確認先 |
|---|---|---|
| くにたちの災害対策(国立市) | 避難所一覧・ハザードマップを一冊にまとめた公式冊子。市役所1階24番窓口で配布・市HPからDL可 | 国立市公式サイト/防災安全課(042-576-2111) |
| ハザードマップポータルサイト(国土地理院) | 全国のハザードマップを一か所で検索・閲覧できる国のサービス。洪水・土砂・内水の種別切り替えが可能 | disaportal.gsi.go.jp |
| 東京都防災マップ | 避難情報の発令状況をリアルタイムで確認できる東京都のサービス。国立市の避難情報にも対応 | map.bosai.metro.tokyo.lg.jp |
料金はいずれも無料で利用できます。「くにたちの災害対策」冊子は転入時に配布されますが、在庫状況は窓口に確認が必要です。最新情報は各公式サイトで確認してください。
国立市のハザードマップの読み方
ハザードマップは色が多くて、開いた瞬間に「見るのが大変そう」と感じることがあるかと思います。わたしも最初はそうでした。国立市では洪水・内水・土砂災害で別々のマップが用意されているので、まず自宅と職場の場所だけ確認するところから始めると入りやすいです。
色の濃さから「水がどのくらいの深さまで来る想定か」「土砂災害警戒区域に入っているか」を順に見ていくと、生活に引き寄せやすくなります。谷保や青柳エリアは崖線沿いに土砂災害警戒区域が示されているので、南側に住んでいる方は確認しておく価値があります。
マップはあくまで「想定」であって、実際の災害では状況が異なる場合もあります。マップの内容とあわせて、そのとき出ている避難情報や周囲の状況を見ながら動く前提で考えておくのが現実に近いと感じています。
自宅からの避難先を考えるときの視点
自宅からの避難先を考えるとき、わたしは「歩いて動けるか」「普段から場所のイメージがあるか」を先に気にします。駅から少し離れている施設は、普段行かない分だけ災害時も足が向きにくいことがあるからです。
迷いやすいのが、「一番近い避難所だけ覚えておけばいいか」というところです。国立市では、自宅から一番近い指定避難所だけでなく、時間帯によっては通勤ルート上の避難場所や一時集合場所も候補に入れておくと、場所ごとに動き方が描きやすくなります。
家族と話しておきたい避難の段取り
家族と話すときに大事なのは、「誰がどこにいる時間帯が多いか」を前提に考えることです。国立市の冊子でも、家族での事前の話し合いが勧められています。
小さなお子さんや高齢の家族がいる場合は、通常の指定避難所とは別に、配慮が必要な方向けの福祉避難所など別の制度もあります。この記事では個別の判断には踏み込みませんが、「自分の家族の状況によっては別の相談先がある」という前提だけ頭に入れておくと、余裕が持てます。
パートナーと話すとき、わたしは自宅と職場と、よく行くスーパーの三か所をメモに書いて、それぞれから行きやすい避難先を横に書き添えています。完璧に決め切るより、「この時間帯ならこっちが現実的だよね」と共有しておくだけで、だいぶ違うと感じています。
避難情報を受け取る手段を決めておく
国立市から出る避難情報の受け取り方は、複数の経路があります。東京都防災マップのほかに、くにたちメール配信(国立市が提供する防災情報メール)への登録も選択肢の一つです。
- くにたちメール配信
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国立市が提供する防災・行政情報のメール配信サービス。登録は無料で、市の公式サイトから申し込めます。
- 東京都防災マップ(web・アプリ)
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東京都が提供するリアルタイム避難情報サービス。国立市の発令状況も確認できます。
どちらか一つに絞るより、「メインで見るもの」を決めておくだけで、緊急時の確認がしやすくなります。最新の避難所の開設状況は、必ずそのときの公式発表で確認することが前提です。
避難情報で起こりがちな勘違い
「避難情報が出たら必ず指定避難所へ行かなければならない」と思い込んでいる方は多いようです。実際には、安全な場所にいる人はあえて外へ出る必要がない場合もあり、国の説明でもその考え方が示されています。
一方で、「自宅にいれば大丈夫」という思い込みもリスクになります。ハザードマップで自宅周辺の浸水想定を先に確認し、「このエリアに水害の想定があるかどうか」を知ったうえで判断するほうが、自分なりの根拠が持ちやすくなります。

「行かなければ」より「動けるか」から考える方が楽です
公式情報を平時に確認する流れ
平時に公式情報を確認するとき、わたしが動きやすいと感じている順番を簡単にまとめます。制度の詳細より「この流れなら無理がない」という目安として参考にしてもらえれば十分です。
市HPからDLするか、市役所1階24番窓口で冊子を受け取る
国土地理院のポータルサイトで、洪水・内水・土砂の種別ごとに自宅と職場を確認する
市の避難所一覧と地図を並べて、行きやすい場所の名前を紙に書き出す
避難情報の確認ルートは、くにたちメール配信か東京都防災マップのどちらかをメインに決めておくと迷いにくくなります。
今週末に動ける一歩を決めてほしい
この記事を読んで、「全部を一気に覚えるのは難しい」と感じた方もいると思います。わたしも同じで、防災マップを初めて開いたとき、色と記号が多くてそこで一度手が止まりました。
今週末のどこかで、国土地理院のポータルサイトか「くにたちの災害対策」を開いて、自宅の場所に色がかかっているかどうかだけ確認してみてください。そのうえで、行きやすそうな避難所の名前を一つだけ紙にメモしておく。それだけで、次に情報を確認するときの入り口が変わる気がしています。
完璧に決め切らなくていいので、「このルートなら動きやすい」と自分で思える道を一本持っておく。そんな時間を週末に少しだけ作ってもらえたらうれしいです。
- くにたちの災害対策(冊子・PDF):国立市公式サイト
- ハザードマップポータル:disaportal.gsi.go.jp
- 東京都防災マップ:map.bosai.metro.tokyo.lg.jp
- くにたちメール配信:国立市公式サイトから登録













